2008年12月26日

マンガ王国の日本が生み出した新たな文化「コスプレ」

manga01.jpg撮影:TOMIOKA Takumi (2008/12/23)

天皇誕生日である12月23日、京都にある「京都国際マンガミュージアム」の中庭はコスプレを自由に楽しむ若者で賑わっていた。コスプレとは着せ替え人形のようにして遊ぶ趣味らしいが、これはどうやら日本発の造語であり今や世界中に広がりつつあるらしい。正式にはコスチュームプレーという。以前では一部の人達の集まりであった1974年開催の日本SF大会での仮装大会が発端らしく、当時の人気漫画に登場する人気者を真似た衣装で登場したのが最初であったようだ。その衣装姿が受け、その後色々な人気アニメに登場する衣装が流行し、最近になり秋葉原の「メイド喫茶」という流行語で一気に加速しているらしい。日本のマンガは既に世界の子供たちには人気が高く、一つの産業になっている。そんな日本であるからこそ、いま「コスプレ」という文化を生んでしまった。やがて外国の路上でもこんな衣装を身に着けた若者が風景を変えるはずである。カラオケと同様にコスプレという日本語は一つの文化を作ってしまった。

manga02.jpgコスプレを楽しむ多くは女子である。女子は昔から、お嫁さんに憧れ、大きくなったらドレスを着て・・・・・・という人が多い。だから、この文化も若い女子が中心であるのも納得がいく。アニメの登場人物に成りきった気分で自分と別人を作り出す。考えてみれば、プレーである。

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2008年12月22日

図書室のある喫茶店「書幹集」

syokansyuu.jpg撮影:TOMIOKA Takumi (2008/09/27)

長野県穂高市からは北アルプスが全貌出来るので時々撮影に出かけている。南安曇郡穂高町という地名が旧名であるが、ここは古い地名で呼んだほうが似合っている。山々が直ぐ近くに見えるし松本市内にも近いので昔から訪れる観光客も多い。長野自動車道を松本インターから少し北に走ると、次のインターが豊科である。降りた交差点を突っ切って高速道路沿いに再び北に走ると、やがて穂高町という地名が目立つようになる。この辺りは、昔から「道祖神」が多く道端にもその形を眼にすることが出来る。写真の好きな人の中には、この道祖神ばかりを追いながら写真集まで発行している方もあるほどである。ここ10年ほどは観光客が多くなり別のスポットも増えたので、以前ほど道祖神の姿も見かけなくなった。それでも近くにある観光地の「わさび畑」内には数体が残っている。

この道路とは反対側(山側)に並行に走っている県道がある。ちょうどアルプスの姿が近くなり急に見えなくなる距離である。その道にある学者村という地名に注意しながらゆっくりと車を走らせると、右手に林の中に入る細い道がある。乗用車1台がどうにか通れるほどの細い山道である。県道から入ること数百メートルも走ると左手に床上式の黒っぽい木造の喫茶店がある。店の入口には「書幹集」と書かれた目立たない看板があるので注意したい。

中に入るとクラシック音楽が流れており、それも昔の真空管KT88プッシュプルアンプで超柔らかい音であり、明らかに最近のキラキラした音とは違う。長時間聞き流していても疲れないし、音量も適当な大きさなので会話の邪魔になることも無い。一人で読書するにも適している。最近よく見かけるようになったスターバックスで読書をする環境とはかなり違う、ここの環境に浸ればもう病みつきになることは間違いない。そのため固定客も多いようであるが、皆さん静かに読書をしている人が多いみたいだ。階段を登り、2階に上がると右手の奥に図書室がある。ひと部屋ではあるが結構沢山の古い本が並んでおり、貸出も多いようである。しかも、この部屋の壁には銅板が張られており、室内が非常に落ち着くように工夫されている。鈍い銅板から反射される暗い光が外から入る強い明りと室内に設けた電球の灯りをバランス良く助けているようである。
tizucake.jpg

 

 

 

 

 



手作りで出来たチーズケーキとアイス
珈琲と紅茶のほか色々なお茶があり、メニューも多い。ケーキにも種類が多いが、とりあえずチーズケーキを注文した。どれも、手作り感がすぐに伝わり、じっくりと味わいながら戴くことができる。

2008年12月14日

伊那谷にせまる冬の気配

sibukaki.jpg撮影:TOMIOKA Takumi (2008/11/29)
長野県阿智村

伊那谷と言えば動物写真家宮崎学さんのふるさとである。宮崎学さんのフクロウの写真にはもの凄い迫力があるのは、彼の撮影技法から来ている。電子回路などの技術に明るい人なので、若い頃から伊那谷で育ち何とか伊那谷発のモチーフを探しておられたわけで、その苦労が実り「フクロウ」の宮崎学として他からの追従は無理なほどである。その撮影技法の一つが夜間におけるフクロウの生態を複数のフラッシュを使い撮影し瞬間を連続で捉えるというものである。真夜中の伊那谷を飛び回るフクロウの撮影は宮崎学さんしか撮れないであろう。伊那谷の隅々まで知りつくした宮崎学さんしか準備できないものだ。

そんな宮崎学さんの撮影拠点である伊那谷に行く機会がこの秋あった。確かに谷間である。私が泊まったのは阿智村昼神温泉といって、温泉もすばらしい湯であり、のんびりと数日散歩するには良いところである。デジカメを提げて阿智村で見つけた晩秋をスケッチしてみた。気が付いたことだが柿の木が多い。干し柿になる日も近いのであろう。

 

 

inadanibansyuu.jpg撮影:TOMIOKA Takumi (2008/11/29)

稲刈りもまだ手で刈り取りをしているらしく各所に乾すための柵が残っていた。農家の入口まで細い道が続いているので撮影しながら気が付いた時には、すでに他人の敷地内にお邪魔しているわけである。話を聞くとそんな観光客も結構いるらしいので安心をしてしまった。

京都とは違った人気配の無い秋の風景であるが、ここはここで時間が戻ってしまったような気がする。ゆっくりと時間が経っているので、おそらく30年前と何も変化が無いと思う。

otiba.jpg撮影:TOMIOKA Takumi (2008/11/29)

紅葉の写真を撮るときには、ほとんどの人が色付いた木を探しながら辺りをキョロキョロする。しかし、よく見るとその木の下にも紅葉がある。この場所はあまり良くないが、奈良公園などを歩いていると、一面イチョウの葉っぱが敷き詰められた素晴らしい紅葉の写真が出来る。

やがて伊那谷に冬が来る。昼神温泉にゆっくり浸かって露天風呂でマイクロバブルを当ててみたい。マイクロバブルの話はまたここで書くこととします。

2008年12月 2日

箱に入った中島豆腐の味

nakajimatoufu.jpg写真:TOMIOKA Takumi(2008/11/30)

豆腐といえば一個100円までの物と思うのが普通である。しかし、少々高くても構わないので本物の「豆腐」を食べたいと常々思っていた。そのために、どこかに行けば豆腐店のことが気になり色々な方に聞いている。

先月あることで長野県阿智村に出かけた。阿智村は昼神温泉で知られており人口もわずか7000名ほどである。伊那谷にあるこの地区は同じ長野県でも北部にある県庁の所在地長野市からはかなり距離もあり、昔から孤立した地区である。温泉の湯は本当に素晴らしく村の中心部にも立派な共同風呂もあり多くの観光客の気持ちを誘っている。その阿智村でコーヒー店を探そうと通りを歩いていたら看板があったのですぐに入った。感じの良い店で「西田圃(にしたんぽ)」という。早速コーヒーを頼みながら散歩の疲れで軽く寝てしまったが20分ほどして年齢のマスターに「お疲れの様子ですね」、と声を掛けられ気が付いた。マスターは古いランプの収集家らしく店内にもたくさん置いてあり、喫茶店のイメージアップをさせている。話が弾んで写真の話になり、村内の記録を撮影した写真家「熊谷元一(くまがいもといち)」さんの話を詳細にしてくれたり、彼の写真集を見せてくれた。私も聞いていた写真家であったが、熊谷さん(現在98歳)が阿智村の出身であったとはこの時初めて知った。

今度は、マスターに「豆腐」のことを聞いてみた。これが大当たりで、ここの客に豆腐屋の主人で毎週金曜日にコーヒーを飲みにやって来る方がいるらしい。その豆腐屋は何と「吉兆」や「宮内庁」にも納品している「豆腐作りの匠」らしい。詳しく聞いて、携帯電話番号も教えて頂いたので、早速、三重に帰る途中で中津川市にあるその豆腐工場に立ち寄った。そこで購入した品物がこの写真である。立派な箱入りで正味800グラムの本物豆腐である。ずっしりと重い。本物豆腐でしか味わえない、何とも言えない舌触りであり、少し固めのプリン感覚とでもいえる食材である。

名古屋地区ではJR高島屋地下の食材売り場でも購入出来るらしい。