2009年1月16日

20年に一度しか渡れない宇治橋の仮橋

ugibasi.jpg撮影:TOMIOKA Takumi (2009/01/01)

今年は伊勢神宮で大きな行事がある。現在2013年の遷宮に備えて周囲の建造物の建て替えが行われている。その大イベントが宇治橋渡初め(わたりはじめ)である。宇治橋とは伊勢神宮の中を流れる五十鈴川に架かる橋のことで、神宮へお参りする時には必ずこの橋を渡らないと入れない。もちろん、昔から同じ場所に架けられて現在でも20年に一度交換されている橋のことである。

これらの行事は正しくは神宮式年遷宮(じんぐう しきねん せんぐう)といい、 神宮では、20年ごとに内宮と外宮の正殿など正宮・別宮の全ての社殿と鳥居を建て替え、御装束・神宝も造り替え神体を遷す。式年遷宮の4年前には宇治橋が架け替えられる。これは戦後のことらしくそれ以前は同時に行っていたらしい。

この式年遷宮は690年に始まり、一部無かった時代があったが前回1993年の第61回式年遷宮まで続けられてきている。 今の式年遷宮にあたっては2005年から第62回式年遷宮の各行事が進行中で、2013年には正遷宮(神体の渡御)が予定されている。

また、この写真に関係する行事として宇治橋渡り始め式(うじばしわたりはじめしき)が開催されるが、 前回は1989年11月3日に行われ、その20年後ということで今年の2009年11月3日となる。この式は 橋の安全祈願を目的としたもので、式の日には 神領地から選ばれた「渡女(わたりめ)」を先頭に夫、子夫婦、孫夫婦が渡り初めを行い、全国から選ばれた三世代揃った夫婦が続く。

この式典に備えて、2月1日までは旧宇治橋(現在の橋)が渡れるがその後は取り壊しの工事に掛かるため渡れない。その日までは仮橋(かりばし)と宇治橋の両方を渡れるが、これは20年に一度しか見れない光景である。写真はこの元旦に仮橋を撮影したもので、参拝が終った人が帰りにこの橋を渡っていた。

今後しばらくは伊勢神宮内では2013年の遷宮に備えての行事が続くので興味深い。