2010年10月18日

ヒースキットの魅力

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所有:TOMIOKA Takumi

1981年ヒースキット社のカタログ

昭和52年(1977年)頃に組立てた無線機のキットの話しです。このメーカーの販売思想には最近の多くのメーカーが見習うべきことが沢山あります。

そもそもヒースキット社が設立されたのは1926年米国です。世界中がインフレと経済不安におののいていた頃でした。創立者であるエドワード・ヒースさんは自らの飛行経験と航空技術を駆使して世界で最初のキットによる単発飛行機を199ドルで売り出しました。彼はこのキットに「PARASOL」という名前を付けました。その後の1931年には新しい飛行機キットを売り出すために自ら試験中に不幸にも事故となり死亡してしまったのです。世界中の多くの人達にキット商品を愛用して頂くという彼の強い信念はその後若い技術者により受け継がれたわけです。若き技術者ハワード・アンソニーさんはすばらしい洞察力の持ち主であり、第2次世界大戦後にあり余った電気部品を買い集め、何とメールオーダーによるキット販売を開始したのでした。最初に販売したのはオシロスコープですが39ドル50セントという価格は信じられないほど安かったのです。

戦争により自分の趣味を楽しむ余裕がなくなっていた多くの人々には絶好の品物だったわけで、すぐに爆発的な人気となりました。しかも性能が良ったので多くのキットファンが生まれました。

その後も、アンソニーさんは次々と新しいキットを販売しました。「必要な部品と適切なマニュアルがあれば誰でも性能の良いものが出来る」というヒース社の信念が人気の秘密だと思います。

この説明書は、マイクロフォンを組立てた時のものですが、品物は米国エレクトロボイスです。細部にわたり判り易い図解入りであり半田こて経験がある人ならだれでも性能の良いものが出来上がったわけです。

このときに私は始めてエレクトロボイス社があることを知りました。最近では知らない人がいないほどですが。

heathkit02.jpgアマチュア無線機器での種類も豊富で、日本でも昭和52年ごろソニーが販売を開始しました。私もこの頃製作に熱中したものがあり徐々に紹介したいと思います。

2010年10月14日

手放せないIC3N

IC3N-01.jpg所有:TOMIOKA Takumi

アイコム IC3N

アマチュア無線が盛んになったひとつにハンディトランシーバの普及がありました。当時の業務無線では一般化していたハンディ機ですが、アマチュアには小型で堅牢な機種が市販されておらず、このような形式のものが待ち焦がれていたのです。そこへアイコム社(旧の井上電機)から軍用スタイルの小型無線機が発売され一気にハンディブームがやって来たのです。その後も各社から小型ハンディが出ましたが、この機種やその後のIC03Nは軍用スタイルで特に人気があります。

最近のデジタル表示ではなく、サムホイール式ダイヤルで周波数を変更するもので、年配者には非常にわかり易く確実に眼で確かめることが出来ました。スキャン機能はないのですが、今思えばハンディ機ではスキャン機能は特に必要が無いように思いますし、またメモリ機能もありません。この機能もあれば便利機能のようですが、逆に常用周波数をメモるのでボケ防止には役立ちません。やはり、相手の局の周波数を確かめながらゆっくりとダイヤルを回転し相手局を呼出す。これも私が実行しているスローライフにつながりお気に入りとなっています。

 

IC3N-02.jpg背中の写真は、レピータを使用する時に必要なシフトキーです。これも、いちいちスイッチを入れますが確実にレピータを使用するのだと気持ちの準備が出来るわけです。

 

IC3N-03.jpg古い物も、見方によっては手放せない貴重な機種となります。

これもしばらく保管することとしています。