2011年1月30日

Sonyスカイセンサーが輝いていた頃

ICF-5800.jpgSonyの発売したスカイセンサーは当時1970年代にBCL熱をもり立てたゼネラルカバレッジの通信型受信機です。この頃、ナショナル(松下)からはクーガ2200などが人気があり、他社からも色々な機種が発売されていました。当時は電離層の状態も短波帯にとっては都合が良い条件が揃い、世界中の放送が飛び込んで来たものです。

写真:TOMIOKA Takumi

ここに紹介するソニーICF5800ですが1974年製の物で今も健在です。最近はもっぱら中波の放送を聞いたり、FMラジオとして使用していますが、とにかく音質が良くて最高です。この発売後にICF5900が出ましたが、ダブルコンバージョンが売りとは言え、音質はこのICF5800の方が遥かに良く、長時間聴いていてもほとんど疲れません。ただ、両機種ともバンド切り替えスイッチの接点不良に注意してこまめに受信していないと、接点不良をして分解する必要が生じかねないので要注意です。

デザインですが、こちらは5900に比較して少し背丈が低く見るからに小型に感じます。色が黒いせいかもしれませんね。アンテナ長さは同じくらいで、背丈の何倍もあるロッドアンテナを伸ばした姿は通信機というイメージにピッタリです。

BCLとはブロードキャスティング コーポレーション リスナーの略で、放送帯の受信を中心に楽しむ趣味であり、今でも世界中で大勢居ます。インターネット時代とは言え、それは先進国で自由にコンピュータを個人で楽しむ国での話であり、世界中にはまだまだラジオにかじりついて情報をキャッチしなければならない人々がいるのです。彼らの情報はラジオが頼りです、テレビは電気代が高いのでまだまだ身近に利用できるものでも無い訳です。

夜中にICF5800のダイヤルをゆっくりと回してみると、中波帯でさえ沢山の海外局が飛び込んできます。中国や韓国・北朝鮮・ロシアの局が多いのですが、雑音の中に紛れながら珍しい局を見つけると感動です。直ぐに携帯電話のボイスレコーダに録音してゆっくりと後で聞いてみながら記録する感覚もスローライフの一つの楽しみ方にピッタリです。

皆さんもインターネットから少し外れて、たまにはBCL受信機に親しんでみてはどうでしょう。

2011年1月 4日

のどかな正月風景が見られる大井川鉄道

c11syougatu.jpg撮影:TOMIOKA Takumi
千頭駅で(2010-01-02)

有名絵画とは異なり、機械物の保存には工夫が要る。ここ静岡県大井川鉄道は鉄道ファンにはおなじみの私立路線である。特に最近になって再人気が高まっているSLファンには堪らない場所でありシーズンには多くのカメラファンが集まるスポットでもある。

ここの特徴は単なる鉄道車両展示ではなく、全ての車両が動態で保存されている点である。多くのメカニズムで構成される鉄道車両ではただ単に展示するだけでは、その機構がすぐに死んでしまう。機械部分がすぐに駄目になるので、このようにいつでも動かせる状態がベターであり理想である。大井川鉄道はこのような観点から、鉄道ファンにも長くサービスを提供してくれている。

大井川鉄道はJR金谷(かなや)駅の横にある専用の駅からスタートして終着駅千頭(せんず)までの約1時間をゆっくりと走る私立の鉄道路線である。途中に鉄橋ありトンネルありで、昔の童謡「今は山中、今は浜・・・・・」をそっくりそのまま再現されているかのようであり楽しい。

この日も正月ではあったが線路の周囲や到着駅には多くの鉄道ファンが待機してシャッターを切っていた。私が覚えている40年前の光景と基本的に何も変わっていない。

C11wataru.jpg

        撮影:TOMIOKA Takumi (鉄橋を渡るC11)2010-01-02

この鉄橋は昨年のNHK朝ドラで有名になった「水木しげる」を紹介する作品「ゲゲゲの女房」では、水木しげるが結婚式を終えて汽車で上京するシーンに使用されたので、覚えておられる方も多いはず。

senzueki.jpg

終着駅の千頭(せんず)から先にはトロッコ電車に乗り換えて、温泉で有名な寸又峡に行くことが出来る。線路の幅が異なるので、乗客はここで一度降りて乗換える必要がある。

2011年1月 1日

ニューヨークから戻った龍安寺の襖絵

fusumae-01.jpg撮影:TOMMIOKA Takumi
(京都龍安寺の襖絵)2010-12-19

京都の金閣寺から少し西に行った所にある龍安寺であるが、最近のニュースで話題になっている。
昔から何度も訪れた寺ではあったが、このニュースであらためて隠された襖絵のことを知った。

ニューヨークで開催された絵画オークションに出品されて、743万円で落札したそうである。落札した人は匿名であり寄贈されたようだ。龍安寺には何枚かの襖絵が所蔵されているが、竜の襖絵は一部が公開されたことがある。しかし、この絵は115年もの間、多くの手に渡り今回戻ってきたわけである。

ryouanji01.jpg撮影:TOMIOKA Takumi (京都龍安寺の石庭廊下)2010-12-19

狩野孝信の作と伝えられ、龍安寺に返還されることになった6面の襖絵。
この作品も、一定期間(多分2月中)公開され再び収納されるらしい。
本物に触れることで味わえる実感を体験されてはどうでしょう。

 

fusumae-02.jpg fusumae.jpgふすま絵は安土桃山時代の絵師、狩野永徳の次男、孝信(1571から1618年)の作と伝えられる。明治初期の廃仏棄釈で財政困難に陥った龍安寺が明治28(1895)年、東本願寺に売却した71面のうちの6面。さらに九州の炭鉱王、伊藤伝右衛門の手に渡り、その後散逸した。6面については2000年に日本人コレクターが競売に出品。別のコレクターの手に渡っていたという。