2017年3月24日

小さなCWトランシーバーが400円以下

CW-TCVer.jpg 受信と送信の機能を備えたものはトランシーバーと呼ばれます。携帯電話も広い意味でその部類ですが私たちは意識することなく使えています。
 最近ある機会があり、モールス信号で交信できる小さなトランシーバーの製作キットを入手しました。送信出力はどれだけ出るか未知です。しかし、BNCコネクターも立派なものが使われておりアンテナしだいです。しかし、これを作ろうと思ったのはCWの練習用であって決して外部アンテナを繋いで不特定な方と交信することは考えていません。アマチュアの皆さんはモールス送信可能な資格を持っているのに、なぜか交信をためらう方が多いのです。やはり、自信が無いのと交信相手が熟練の人だというイメージが先になり、つい遠くなりがちです。AFアンプもあるので小さなスピーカーをならすことも出来るようですが分かりません。
 そこで、顔見知りの仲間と室内でダミー(擬似アンテナ)を繋いで練習会をすることを考えました。回数を重ねて慣れたところで、今度はその仲間と実際に空で交信をする。やがて、知らないうちに自信が出ることを期待しながら続けることが出来るようになるという想定です。

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 入手したキットは、中国からのものですが日本の業者が中国で売り出しているようでキットの中身も、日本の秋葉原にある信越電子で手に入れるような品物です。写真はその現物ですが、これで約400円で作れるのには驚きで、将来の中国が恐ろしく思えます。

2017年3月 4日

Nikon F が戻ってきた

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 写真を本格的にやりだした頃、NikonFを購入した。当時は、皆がニコンに憧れていた時代で露出計も付いていないこのカメラですら人気があった。
 ニコンFはSシリーズの最終版とほぼ同時期の1959年に発売されてていたが、写真は後期製造のものであり軍艦部に刻まれたNIKONという文字から直ぐに判別できる。初期のものはあの独特の日本光学のマークが刻印されている。またニコンFはあの有名な亀倉雄策さんが大きく関係したデザインです。亀倉雄策さんは東京オリンピックのポスターなど多くの作品を残した方でグラフィックデザインの達人でした。世界的にニコンの名を広めたこのカメラですが、私のカメラはしばらく使っていなかったので思い切って今回はオーバーホールしました。修理は、ニコンの退職者で構成された「フォト工房キィートス」に依頼しました。戻ってきてチェックし、ほぼ完全に復元されているのがよく分かります。シャッター音も軽くなり無駄な響きも無くなっています。各部品の洗浄やモルトも交換済です。これで安心して使用できそうでF3と一緒に大切にしたい。
nikon-F-2.jpgレンズは、当時のものではなくニコンF3で使っている50mmF1.4なのでAIニッコールです。やはりレンズは曇りなどに弱いので新しいものに限りますね。

2017年3月 3日

目玉クリップの使い心地

20170303 001.JPG 書類を整理する時には、ある程度まとまったら束ねておかないと、折角の仕分けがまた戻ってしまうことがよくある。面倒でもクリップでまとめながら進めるのがお薦めです。

 私の場合、コクヨのクリー14という商品を購入して何十年も使用していますがビクともしません。コクヨとJAPANの文字が刻印されていて自信がありありと感じられます。やはり日本製ですね。構造は簡単ですが作りがしっかりしていて使い心地は最高です。最近ではアイディア商品が登場していますが、これほどのロングセラー商品はあまり無いと思います。しかも、現在の価格で1個¥45(コクヨのサイト)ですから便利さからすると非常にお値打ちな商品です。言えることは、単純構造で物がしっかり作られている商品はヒット商品となることが多い。持ち手の所に穴が空いているので引っ掻けることも穴にひもを通して纏めることも出来ます。

 色々最近のアイディア商品も使ったこともありますが、結局この目玉クリップの使い心地を超える商品は今のところ見つかりません。皆さんも再度、この感覚を味わって下さい。注意点は、大切な書類を挟むときは余分な紙で挟んでおくと長年の放置で錆が出た時にも助かります。

2017年3月 1日

風景写真とは

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 風景を撮影する時に特に注意することがあります。大きなカメラを持って出かけるのはいいのですが現地へ行くとその風景をどこで切り取るか迷ってしまいます。
 元々風景写真は観光写真やガイドブックの写真とは異なります。それが、現地で綺麗な景色を見た途端圧倒され、ともすれば観光写真になりがちです。ちょうど祭りの写真を撮るのに自分も祭りに酔いしれてしまい肝心なことを忘れてしまうのに似ています。あくまで祭りを冷静に傍観しその本質を表現しなければなりません。私の場合には、重いカメラを出す前に、じっと眺めて考えます。言い換えれば「脳内撮影」をすることにしています。5分ほど考えたあとにアルミケースからカメラを取り出し、三脚に取り付けます。これで15分ほど要するので一枚の撮影には約一時間ほど掛かかる訳です。

 ここに紹介するのは「風景写真」というアサヒカメラ教室のシリーズ本です。昭和41年6月発売です。当時、私はこの本で風景写真のことを学びました。ここで執筆された写真家は当時人気があった風景写真家であり、そのほとんどが亡くなられましたが、これらの作品は評論家の重森さんなどは風景写真についてアサヒカメラでも取上げておられた記憶があります。私が好きな写真家の濱谷 浩さんも執筆されていますので一度読んで下さい。濱谷 浩さんのお兄さんは有名な写真評論家の田中雅夫氏ですね。この頃から写真という分野が芸術として評価され始めて来たのでした。それまでは絵画や彫刻に比較して格段に低かったように思えます。

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 さて、本誌の中にトップで伊奈信男氏の記事があります。それも風景写真の本質を的確に解説されています。先日、大阪の富士フォトサロンでJPSが主催していた名取洋之助年度賞の本年度入賞作品を見て、なぜか伊奈先生のことを思い出してしまいました。名取洋之助さんはリアリズム写真などで知られる日本工房を創設された方で、当時は土門拳さんや木村伊兵衛さんも参加されていたように思います。伊奈信男氏とは私が若い頃第2回ニコン夏期大学に一週間参加した時にお会いしました。その折に箱根の小涌園ホテルで先生のポートレートを撮ったことがあります。非常に物静かな典型的な紳士タイプの方でした。私が撮影したその写真を細江英公さんがものすごく褒めてくれていたのを覚えています。皆さんと食事も共にして語り合った記憶があります。最後の日に、ニッコールクラブ会長の木村伊兵衛さんから修了証書が出ました。

 いい機会なので、再度、風景写真の定義を熟読したいと思います。