2019年6月23日

フィルムを知らない若者たち

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世の中、カメラと言えばデジタル方式のものしか購入が出来ません。省略の好きなデジカメの正式名称は、デジタルスチールカメラと言います。だからカタログなどではDSCという用語が載ります。まあ、我々はデジタルカメラで呼びましょう。

先日も写真好きな若者と話をしていてフィルムカメラの話題になり、フィルムを見たことが無いとのことでした。それどころか販売されていることすら知られていないようです。
無理もありません。最初にDSCが開発されたのは1975年の事です。米国フィルムメーカーのコダック社が発売しました。1975年といえば米国でアップルコンピュータが開発されたり、インテルという半導体の会社が最近のコンピュータ(パソコン)の素となるLSI(大規模集積回路)マイクロコンピュータを発売した頃です。マイクロコンピュータというのは使えるコンピュータでは無く、何本か足の出た単なる半導体のことです。 とにかく、この頃の米国は世界の先端技術を全て備えていました。

日本の東芝でさえ、半導体の製造は歩留まりが非常に悪く米国に頼っていた時代でした。
世界に先駆けて開発し発表したインテル社は町工場から一躍大企業になったのは周知の事実です。ここのブログでも書いてあるのでまた読んでください。 静岡県に住む一人のアマチュア無線家が大きく関係する話です。

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話を戻します。日本では当時たくさんのフィルムメーカーがありました。最後まで残ったのは富士フィルムとさくらフィルムでした。さくらフィルムを製造していたコニカは結局カメラ開発部をミノルタに売却してフィルムから手を引いたので日本で残ったのは富士フィルムだけです。

昨年、大阪の富士フォトサロンの方と食事をした時にフィルムの将来を尋ねました。
需要が激減しているフィルムですが、何とか可能な限り製造してくれるようです。
富士フィルム写真工業は、写真の愛好家のおかげで大きくなった経緯があり、そのことを決して忘れることが無いとのことでした。ヨーロッパや米国にはまだフィルムファンが結構いると聞いています。

プロ写真家はほとんどがデジタルに移行しています。時間と金の掛かるフィルムでは商売にならないのとその場で結果を確認出来るデジタルカメラにはとても対抗できないからです。
時間が自由に使えるアマチュアカメラマンの世界に絞られています。

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上の写真は、最近購入した富士フィルムのリバーサルフィルムです。有効期限が2021年1月となっており、しばらくはフィルムの心配も要りません。
中段の写真はケースに入ったコダック社の白黒フィルムです。

フィルムは撮影から出来上がるまで、全てが化学反応です。フィルムという乳剤に光を当て化学の力で像として定着させることで思いがけない発色を楽しむことが出来るのもデジタルに無い魅力です。