2019年7月 5日

老後必要とする2000万円の解釈

先日、政府機関が示した老後の必要経費が2000万円で日本中を騒がしている。確かに金額が大きくて誰しもが準備できる額でないことは分かる。

消費税10パーセントへの引き上げ前でもあり政府が発表した時期も悪かったが金額の内容は妥当と思います。この話は老齢になり働かないことを前提にしておりますが、実際には60歳定年後に働けることを考えると準備出来ない金額ではないのです。勤務年数は人それぞれバラバラであるが政府が盛んに進めている人生100年時代の事も併せて考えると少なくとも幾らかは稼げるはずです。

また、政府側からは口にすることは無いが、あの金額の裏を読むことが出来ます。

示した概算を確保するためには個人でも努力が必要だ。すなわち資産運用の強化を促しているのです。今や低金利時代が長く続き、貯蓄に頼っていたのでは目減りする一方であり、その対策として貯蓄の一部を金融商品や株式投資にまわしたらどうでしょうというメッセージなのです。

昔、私の知人にこんな方がいました。
まだ成長の過渡期だった本田技研の株を機会あるごとに小額投資をしていました。日本人の生活が急に豊かになり給料もうなぎ上りで、しばらくすると本田技研や日本企業の株も急成長したわけです。大事な生活費では無く、遊び程度の余裕資金で少しづつ企業を応援して見てはどうでしょう。昔と違い購入し易くなっており手数料もホンの僅かです。1回の手数料¥100でも購入できるのです。もちろんスマートフォンでも自由に購入することが可能で、しかも売買が成立すると即メールが届きます。昔みたいに証券会社の店先で高い手数料を支払うことが無いのです。

日本国民の中には真面目に働いたお金が綺麗な資産であり、不意の時の準備金として貯蓄をする人が殆んどでした。しかし、今の日本は生活が豊かになり、生命保険や災害火災保険なども充実しています。自動車の任意保険も加入していないと乗れない時代です。昔とは状況が全く違うのです。

もっと変わったことは日本そのものがお金持ちになり社会福祉など生活する上での補助も充実しています。お金持ちには高額の税金を納めさせて税収もたっぷりあります。私が若かった頃の日本の国家予算は1兆円を超えたと大騒ぎしていた記憶があります。今や300兆円です。メディアが悪い情報ばかり流すので国民が動揺しているのも事実です。

米国では資産の18パーセント程度しか貯蓄せず残りは運用資金に回している家庭が多いと聞きます。昔に付き合いがあった米国人が言っていたのを思い出しますが「貯蓄は200ドルぐらいであとは変動資産だ」もちろん米ドルの為替レートが1ドル240円ほどだった時代ですが。
保険制度が浸透していない中国なら将来のことを心配するのも分かりますが真面目な日本人は考え過ぎる傾向にあるのでしょう。

そんな色々なことを考慮すると今は時代に応じた資産運用をした方が良さそうです。