ミノルタオートコード(1957年製)
昭和8年(1933)に始めて、ミノルタブランドが登場したが、以来ミノルタカメラは転々と社名を変更して、現在はコニカミノルタとなった。思えば、アメリカのフレンドシップ7号で日本のカメラが宇宙に飛ぶということで一躍有名になったミノルタハイマチック。その他、露出計のミノルタと騒がれて今まで産業界に残る名品の数々を世に送り出してきた会社である。写真の2眼レフは非常に良く売れたカメラで、ドイツのローライにも負けない描写力で人気があったものである。1955年に当時の千代田光学(現在のコニカミノルタ)から発売された。フィルムはブローニーで画像のサイズは5.5cm×5.5cmであった。レンズも非常に定評のあるロッコールレンズ75mmF2.8が付いていたし、フィルムの保持にも独自の工夫がなされている。私も、時には小さなシャッター音を聞きながら風を通しているが、デジカメに慣れてしまった現在ではとても使う気になれないのが本音である。