江戸時代のひな人形を見る機会
滋賀県大津市にある和菓子工場「寿長生の郷」では3月になると古いひな人形が展示される。
それも桁違いに古いものなので実際に見る人に驚きは隠せない。
寿長生の郷はこのブログでも紹介したことがありますが叶匠寿庵の本社です。和菓子としては歴史が浅いのですが、高級和菓子としてとても人気が高い和菓子でデパートなどでは購入可能です。
ここで年に一度3月に、雛人形の虫干しが行われていますが、その展示を見る機会があったので行ってみました。
そもそも雛人形は、古く平安時代には貴族の子女たちの遊びで使用されていたようで庶民には縁がなかったらしく、それが江戸時代になり3月3日をひな祭り節句として一般にも拡がりをみせたようです。最近では3月3日(女の節句)と5月5日(男の節句)をまとめて「子供の日」として制定されているわけです。
ここに展示してあった雛人形は、江戸時代「享保」の物で1716年から1734年に使用されたものです。300年弱経っているわけで大変貴重なものですが、この展示室では目の前でじっくりと観察することが出来ます。今の人形のような華やかさはありませんが、保存状態も良く実物見るとビックリです。
撮影:TOMIOKA Takumi (2010-03-30)大津市寿長生の郷展示室で
ゆずのシャーベットはここで食事をすると最後に出てきますが、本当に美味しいものです。ここで出される一品一品にはどれを出されても器が似合っており、しかも時には江戸時代のものがあったりでビックリします。以前、抹茶席で戴いた茶も徳川関係の殿様が江戸時代使用していた茶碗を使って出していますと聞いたことがあります。
3月になれば今年も展示が始まるので一度訪問されては如何でしょうか。