2011年9月19日

ヒースキットHW-9 トランシーバー

米国HW-9-1.jpgヒースキット社のキットはアマチュア無線に限らず多くの機種が自作品愛好家のために発売された。しかし、とても人気があったにもかかわらず既に遠い昔に発売を中止した。このHW-9は最終版とも言えるもので1989年に販売されたものである。当時、日本で手に入れるには東京秋葉原にあるT-ZONEから購入しなけばならず、現在のように円高ではなかったので結構な値が付いていた。

CW専用でもあり、特に送信出力はバンド平均で3Wしか出ない。いわゆるQRP機種である。正面から眺めるとHW-8とイメージが違っており、ヒースキット特有のコスミックブルーではなく、うすい茶色である。ヒースキットの後半機種にはこの色が使われていた。

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中心にある大きなダイヤルをゆっくり回すと下の方で盛んに電信信号が受信できるが選択度はイマイチである。一応、選択度の切り替えスイッチが付いているので切り替えるとはっきりと差がわかる。キット製品ならこんなものかも知れない。ヒースキットの製品には、どれも十分過ぎる分厚い説明書が付いて来る。実体配線図と組立て方法を記述した単一行を順番にチェックするだけで誰もが製作出来るので失敗が無い。やはり購入したユーザーからすれば完成してそれなりの性能が得られないとがっかりするが、調整についてもしっかりとページを割いて説明してあり安心して組立てることが出来る。

 

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HW-9-4.jpg上蓋を外して内部を示したが、プリント基板が整然と並んでいて比較的簡単な無線機である。
左にあるのは専用の電源であり、その上にはトリオのヘッドフォンがある。この機種にはスピーカーが内蔵されていないので受信するにはヘッドフォンか外部スピーカーが必要である。

現在の高性能機種に比較するととてもほめられないが、HW-8と共になぜか親しみが持てるトランシーバーである。

撮影:TOMIOKA Takumi