2011年9月26日

限られた高周波エネルギを効率良く使用する

HC500-02.jpg  アマチュア無線では自分の所有するトランシーバーを使用して電波を発射することが可能です。このことは営利を目的とした放送局と同様の運用です。違いがあるとすれば趣味でそれを楽しむというわけで、技術的には放送局と変わりません。しかし、アマチュア無線にもレベルがあり小電力しか出せない局と小さな放送局と変わらない大出力の局が居ます。

しかし、送信機で作った高周波エネルギも効率良く放射しないとどれだけパワーを入れても妨害電波の根源になるだけです。普通アマチュア無線では、写真の様なアンテナカプラーを使用して電波をアンテナに送り出します。これをマッチング(整合)と言いますが、この機器の良否で電波の飛び具合に影響を与えるのでしっかりとした物を使用すべきです。アースをしっかりと取り、しかもSWR計を見て調整しながら使用するバンド周波数でアンテナに高周波エネルギをつぎ込みましょう。
HC500-03.jpg これは30年以上も前に購入した東京ハイパワー製のアンテナカプラーですが、しっかりした部品が使用されており安心して接続出来ました。前面パネルのダイヤルを交換してありますが、それには理由があります。もともとアンテナカプラーは電波を出しながら素早く調整する必要があるために2つのバリコンは軽く動くようになっております。しかし、この軸受に使用されている部分が玉軸受(ベアリング)タイプになっており熱で自然に回ってしまうのです。調整した最初はいいのですが熱が出てくると少しづつ微妙にズレます。

そこで思い切って、バーニヤダイヤルに変更して防止してあります。
少し手早く回す必要がありますが、目盛りが付いているので慣れてくるとバンドごとの校正表も作れて快適な運用が出来たものです。これも30年以上前のことですが、最近のリグでは全て内蔵した物が出回っており便利になりました。しかし今思えば、アンテナと送信機の整合が理解し易い時代でもありました。
撮影:TOMIOKA Takumi